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環境問題編

健康のためだけじゃない『生きるための水』の大切さを知ろう

 私達の身体の約65%は水分で出来ています。年齢や性別によって差があり、胎児だと約90%、子供だと約70%、高齢者だと約50~55%となっています。

 

 海と陸の比率は、約7:3となっていて、「あれっ!?何か似てんな~。」って感じです。

 

 しかし海の中は、9割以上も判明していません。う~ん、残念。人間にはまだまだ知らない事が山程あるんです。

 

海なのに山って。
高橋
すっ、すみません。

 

 さらに体内の塩分濃度は、太古の海の塩分濃度とほぼ一緒で、0.9%と言われています。(※現在の海水は約3.5%です。)しかも羊水も0.9%!!!

 

 いや~、ホントに不思議でしょうがありません。
今回は、そんな水の話しです。

 

水不足問題

 

 

 宇宙から地球を見ると、青く澄んだ綺麗な星であることが分かります。そのため地球は『水の惑星』と呼ばれています。実際に人類が宇宙へ行った事があるかどうかは別問題ですが・・・。

 

 一見すると水が豊富にあり、問題など無いように感じているでしょうが、本当にそうでしょうか。地球上にある水分のほとんどは、海水です。

 

 そして淡水はというと、その多くは氷河や氷雪になっており、利用可能とは言えません。また残りの多くは、地下水となっており、地中深くに浸透してしまっているんです。

 

えっ!?じゃあ飲み水は?

 

 地球上に存在する水のうち、淡水で飲み水に利用出来るのは、約0.01%しかありません。数量に換算すると約10万立方キロメートルほどです。


 しかし水は循環しています。海水などが蒸発して雲になり、雨となって地上へ降り注ぎます。土壌の状態や地中の深さによって変わってきますが、地中に浸透した水は、数ヶ月から数百年という年月をかけて河川へと戻っていくのです。

 

 これを『湯水の如く』無駄遣いをしたり、汚染させたりすれば、蓄える地下水よりも使用量が上回って、一気に水不足が加速していきます。現に世界的な水不足だという発表もあります。

 

 ミネラルウォーターで有名なフランスの『ボルヴィック』は、地下水を汲み上げ過ぎた結果、枯渇状態にあるとして2020年をもって出荷終了を発表しました。また採水工場の近くでは、植物が育たない、川が干上がっているなど多くの問題が取り沙汰されています。

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 さらにアメリカのウィスコンシン州やテキサス州でも同様の問題が起こっており、飲料メーカーが地下水を汲み上げ始めたところ、近隣住民の使っていた井戸が干上がってしまいました。

 

 採水の深さや土壌によって違いますが、地下水になるまでに長いと数十年から数百年かかってしまいます。現状の降水量は、ほとんど関係なく、溜まるまで待つしかないんです。一度枯渇した水源を元に戻すには、途方もない時間が掛かってしまうということです。

 

 企業側も消費者も、この事に気づいて考え直さないといけないでしょうね。

 

水が無いと生きていけない

 

 

 私達が生きていく上で欠かせない水ですが、あなたはこの真実を知っていますか?

 

 まず水がないと人間は一週間と生きていけません。それは人間が常に水分を外に排出しているからです。排泄はもちろんのこと、汗もそうですが皮膚からは水分が蒸発しています。また呼吸によっても体内の水分量が減っていきます。

 

 つまり一日で、体外に排出される水分量は、およそ2リットルにもなります。そりゃあ水分補給をしないと、脱水症状を起こして頭痛や呼吸困難に陥って、生命の危機に直面してしまうのです。

 

 なので健康管理のためには、一日1.5リットルから2リットルの水を摂取するように言われています。

あなたの意思や行動は本当にあなた自身が決めていますか?

 ※短時間で一気に水を飲むのは、水中毒になる危険性があり、注意が必要です。また水だけの摂取ですと、体内の塩分濃度が低下して、熱中症や脳の機能障害などの危険性がありますので、塩分の摂取も重要です。

 

 水分の摂取は飲料水だけでなく、食事からも出来ます。きちんと食事を摂ることは、栄養の観点だけでなく、脱水予防にも効果的です。

 

 こまめに水分補給をすること。意識して多めに水分摂取をすることが大切になってきます。

 

 

 美容や健康、ダイエットなどへの意識が高い人にとっては、当たり前の話しかもしれませんね。ですが問題はこの後です。

 

 日本の食料自給率は、およそ3割です。7割弱の食料は海外から輸入しています。その輸入した食料には、水分が含まれており、水が無いと牛も豚も小麦も大豆も成長しません。また牛のエサとなる牧草も、豚のエサとなる穀物類も水が必要不可欠です。

 

 つまり輸入しているのは、食料だけじゃなく水も一緒に輸入しているということです。


 世界的な水不足が問題視されている中で、自国での出荷量が減ったら当然日本には輸出しません。量が減るということは、当然値段も跳ね上がります。肉が100g当たり1万円とか、納豆3パックで5万円とかになっちゃうんですよ。恐ろしくないですか?

 

 値段が高くなっても、食べられるだけマシなのかもしれません。水不足が深刻化して、日本への輸出が一切無くなったとしたら、自給率およそ3割でやっていかなければいけないんです。

 

 こうなると事態は最悪の方向へと進んでしまうでしょう。それほど『水』は大切だということです。

 

生きるための水とは

 

 

 あなたの知らないことが、世界では日々起こっています。しかもそのほとんどは、日本では全く報道されていません。知ろうと思ったら自ら調べるしかないのです。

 

 なぜ報道されないのかは・・・別の機会にお話しするとして、このページでは『生きるための水』が核心なので、水の話しをしていきましょう。

 

 2019年12月4日、アフガニスタンにて中村哲さんが乗った車が、銃撃を受けて逝去されました。中村さんと共に同乗していた運転手さんや警備員さん達も亡くなっています。皆さんのご冥福を祈り、ここに哀悼の意を表します。

 

 この事は記憶に新しく、あなたも知っているでしょう。ただ中村哲という医師が何故アフガニスタンにいたのか、何をしていたのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。


 時は1984年、日本キリスト教海外医療協力会から派遣されてパキスタンのペシャワールへ赴任します。ハンセン病を始め多くの医療活動に従事してきました。その後、活動の継続が困難になり、拠点をアフガニスタンに移したのです。

 

 実際に現場に行き、現実を目の当たりにした中村哲医師が感じたのが「医療の前に綺麗な水が必要である」ということでした。

 

 長きにわたる戦争などによって、大地は干上がって砂漠化していました。当然のことながら小麦を始めとする農作物も育ちません。それどころか飲み水も無い状態です。仕方なく地面の泥水を飲む子供たち。

 

 「こんなことでは病気を治すどころではない。その前にまず水が必要だ。」と、一人立ち上がり井戸を掘り始めたのです。

 

 さらに灌漑(かんがい)事業を開始します。灌漑事業とは、用水路を作って田畑に必要な水を引き込むようにすることです。荒れ果てた農村に安定的に水が引かれると、穀物・野菜・果物が実るようになってきます。

 

 診療所での医療と併行して、井戸事業・灌漑事業・農業事業を行っていきます。とんでもなく凄くないですか?自身の務めである病気や怪我を治す診療の他に、アフガニスタンの人々へ水を与え、食べ物を与え、働く場所を与えているんです。

 

 結果、未来を与えているんですよ。中村医師の活動によって、生きていくのに困らなくなった人は、およそ65万人にものぼります。

 

 これこそ本当の『生きるための水』なんじゃないでしょうか。

 

どう生きていくのか

 

 

 中村哲医師の考え方や行動には、本当に頭が下がります。とてもじゃないですが私には出来ません。中村医師の言葉に「子供たちや孫たちに、良いアフガニスタンを残すこと。それが一番の課題です。」というのがあります。志半ばでの最期を迎えて、さぞかし悔しかったでしょう。本当に残念で仕方ありません。

 

 

 日本のほぼ100%の家庭では、ハンドルを回したり、レバーの上げ下げで簡単に水が出てきます。当たり前すぎて普段は気にもしないでしょう。そのくせ「塩素が」「カルキ臭が」と文句ばかり言います。

 

 そして『お金さえ払えば水を買える』と思っています。現にスーパーでもコンビニでも簡単に購入することが出来ます。また自分で持つのが重くて嫌だと、ウォーターサーバーを設置して定期的に配送してもらう人もいます。これらを否定するつもりは毛頭ありません。

 

 しかし冒頭で述べた様に世界レベルの水不足なんですよ。蛇口から当たり前の様に水が出てこなくなる日が来ないとも限りません。供給量が足りなくなり、500mlの水が数十万円になるなんて日が来ないとも言い切れないのです。

 

 現状の水道代やミネラルウォーター代が、なんと有難いことなのかをついつい忘れがちになっていませんか?水が無くなったら、あなたはどう生きていきますか?


 強要しようとか押し付ける気など全くありませんが、あなたの時間を少しだけ頂いて考えてもらえたらと思います。

 

 私は中村哲医師の様な行動は出来ませんが、私なりに出来ることはないのかを考えました。そしてペシャワール会という、中村哲さんの意思を受け継ぎ支援するNGO(民間海外協力団体)を見つけました。支援者の会費・寄付で医薬品や医療器具などの輸送、ボランティアの派遣を行っています。詳しくは上記のリンクをクリックしてもらえたらと思います。

 

 私は入会をして維持会員になることを決めました。現地に行くことが出来ないので、出来る範囲での支援をしていくことにしたのです。むしろ直接現地に行って事業の発展活動を支援する人は、尊敬しますし感銘を受けます。それは人それぞれで良いのではないでしょうか。

 

 最近よく耳にする言葉で「当たり前の反対語は、ありがとうだよ」というものです。当たり前の日常を、ありがとうへと変えるのは、思考と行動のみです。

 

 さあ、あなたはどう生きていきますか?

 

まとめ

 

 

 『生きるための水』の大切さを知ってもらえましたでしょうか?

 

 熱中症予防のため、脱水予防のため、デトックス効果のため、美容のためと、健康を意識した水の摂取も大事です。ただそれだけではなく、今日明日を生きるための水。

 

 人間だけでなく、動植物にとっても大切な水です。当然のことながら水が無いと我々は生きていけません。いつの時代でも、どこに居ても水が必要であり、命を守る事が一番重要なのです。

 

 武力や権力さえ手に入れれば、自分の身を守れるなんていうのは妄想です。金さえあれば何でも手に入れるなんていうのも妄信です。力や金は、どう使うべきか?それがとても大事なことなのに、ついつい人間は忘れがちになってしまいます。


 今この瞬間にも、清潔な水を飲むことが出来ない人がいるという事実を、絶対に忘れないでください。そして私達には、何が出来るのかを考えてみてください。その先には、きっと素晴らしい未来が待っているでしょう。

 

 ほんのちょっとでも、考えるきっかけになれば幸いです。

 

 

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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