従来の生活をより豊かにしてくれる『サブスク』。サブスクリプション(subscription)の略であるのはご存知ですよね。雑誌やテレビを始め、ネットでも広く宣伝されています。
私達のライフスタイルが大きく変化するのは確実です。次から次へと企業やサービスの新規参入があるのですから。
「お得」を合言葉にゆっくりとそして確実に、あなたに近づいてきています。さて本当にお得なんでしょうか。サブスクの恐怖をあなたは知りたいですか?それともやめておきますか?
サブスク|サブスクリプションとは
商品やサービスの対価として、我々は代金を支払っていました。が、サブスクリプションとは一定料金の支払いによって、月単位や年単位などの期間でサービスを使用できるというものです。つまり『定額制』です。
始まりは17世紀のドイツの出版社が、百科事典を分割して毎月届けるサービスだと言われています。なので英語の『subscription』には『年間購読』や『予約購読』という意味があります。
その後サブスクが本格的になったのは、1999年3月にアメリカで創業されたセールスフォース・ドットコム(salesforce.com)です。翌2000年には日本法人(salesforce.com/jp/)が設立されます。
こちらの企業は、顧客管理ソフトやクラウドプラットフォームをインターネット経由で、月額定額制のサービスを提供している会社です。
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また2013年に、フォトショップ(Photoshop)やイラストレーター(Illustrator)などで有名なAdobeが、ソフトの販売からサブスクに切り替えました。Adobeは、それまで海賊版の横行が多く頭を悩ましていたのです。
さらにバージョンアップした商品は、新しいソフトを再度購入しなければいけませんでした。しかしサブスクは定額制なので、ユーザーとしては追加料金なしで、毎月一定の料金で利用出来ます。
以上の事からIT業界では一気にサブスクの導入が加速していきます。そしてサブスクはIT業界に留まらず、新しいビジネスモデルとして地位を確率していくのです。
サブスクの特徴
レンタルやリースとサブスクの違いが取り上げられます。車を例に説明していきましょう。
まずレンタルですが、数時間や一日と短期契約で車を借りる事が出来ます。そして使用が終われば、レンタル会社へ返却をします。ただ単に借りるという形式です。
第二にリースですが、数ヶ月から数年という中長期的に車を借ります。そしてリースの終了する際に契約の延長か解除かの選択をします。また残金を支払うと自分所有へと変更する事も可能です。(※会社によって違いがあります。)
最後にサブスクですが、こちらも中長期的に借りるという考え方です。ですが契約途中で車を違う車種に変更する事が可能です。またいつでも自由に契約解除が可能になっているのです。こちらも原則的に自己所有は出来ません。(※会社によって違いがあります。)
この様にレンタルやリースとサブスクというのは、似ている様で違っているが分かるかと思います。
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目的を明確にする事で達成率が格段に変わるのを知っていますか?
顧客としては高額な商品やサービスを買うのではなく、一定期間だけ安く借りれるので継続しやすいというのが特徴です。一方企業側としては安定的な収益がありますし、新規顧客の獲得にハードルが低いというのもあげれらます。
またレンタルやリースとの違いとして、サブスクは『商品やサービスの質を高め続けなければいけない』のです。顧客が飽きたらすぐに契約解除になってしまいます。なので常に新しいもの、追加のサービスが余儀なくされるのです。
サブスクの恐怖
前述した様に企業側も大変なサブスクです。有名焼肉店が一ヶ月間利用可能な食べ放題のサブスクを始めました。その料金の安さや三回利用すれば元が取れるという口コミで、想像以上の販売をしました。
当然のことながら店には長蛇の列ができ、入店する事もままならない状況になってしまいました。あなたも記憶に新しいと思います。すぐさま新規食べ放題の販売を中止しました。
この焼肉店の様にサブスクに参入したいが、二の足を踏む企業も多いでしょう。私はビジネスの成功もしくは起業をするのに必要な条件を明かします。
また同業他社が似た様なサブスクをしてきた場合に、価格競争になるのは必至です。安く提供しようとすれば必然的にサービスの質は低下していきます。
サブスクの最大のメリットである『質の向上』は期待出来ません。当然のことながら売れないどころか、顧客が離れていく可能性も多大にあるのです。
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自己変革や自己肯定のプログラム|アファメーションとは
また企業側だけとは限りません。私達ユーザーにとってもサブスクは恐怖なのです。まず長期間の利用だと購入よりも高くなります。毎月の支払いの事なので、認識が薄いでしょうが、長く使用すればするほど高くつくのです。
また自分にとっては不必要なものも、一定の金額なのでどうする事も出来ません。黙って従うしかないのです。
そして契約中は利用しなくても料金は発生します。また契約解除を忘れる事もあるかもしれません。「もう何ヶ月も使ってなかったよ」と訴えても関係ないのです。ユーザーの落ち度になりますからね。
ここまで読んで何かに似ている気がしませんか?知りたいですか?せっかくここまで読んでもらったので、お教えしますね。
正解は『借金に非常に似ている』んです。元金以上の支払いをさせられたり、利子が高くても『うちはこれでやってますから』で一刀両断です。
出来れば気づいてほしくないでしょうね。そのために音楽や映像で楽しんでもらって、考えない様にしているんですから。これこそがサブスクの最大の恐怖です。
人間の心情を上手く利用している
ITが発展しているアメリカなどでは、サブスクの認識も利用も高いのですが、日本ではまだまだです。私の個人的見解では、これ以上広まらないでほしいですけど・・・どうなるでしょうね。
もっぱら動画配信サービスや音楽配信サービスが台頭しています。本や雑誌の定額サービスも随分と増えてきましたね。
ビジネスで使用するソフトやゲーム配信サービスもあります。また前述の様な自動車のサブスクも出てきました。
飲食店も参入してきています。コーヒーや蕎麦などがニュースでは取り上げられていました。また洋服やブランドのカバンや時計の企業もサブスクをやり始めていて、新商品が毎月届けられたりしています。
ネット経由だけでなく、様々な業種が新規参入しています。
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「ありがとう」は自分にとってもパワーワードって知っていましたか?
さて何故こんなにも多くの業種がサブスクをやろうとしているのでしょう。そして何故こんなにもメディアで取り上げるのでしょうか。
そこには『人間の心情を上手く利用している』という根幹があるからです。それは『損をしたくない』という心情です。
高額な商品を購入した人は「こんな金額で借りれるの?」となります。またサブスク利用者は、「毎月払っているんだから、もったいない使おう。」と前述の焼肉店の様にお店に殺到したり、動画視聴したりします。
動画や音楽、ゲームに時間を費やします。「次は何を着よう」とか「来月はこのカバンにしようかな」と頭を使います。この『損をしたくない・もったいない』というのが鍵です。ここを上手く利用しているのです。
現代人は益々頭を使わなくなります。そっちの方が企業側も万々歳ですからね。
サブスク以外の定額なもの
ここまで書いてきたサブスクですが、別に否定をしているわけではありません。かくいう私もこのサイトの運営維持のために『サーバー代』や『ドメイン代』を支払っています。Adobeのフォトショップも使用しています。
しかし「損をしたくない」とか「もったいない」とは思った事がありません。必要だから利用しているに過ぎないのです。
だから「サブスクはやめろ」と、強制しているわけではありません。本当に個人の自由だと思います。使いたい人には「どうぞ使ってください」と言いたいです。
ただ知っておいてほしい事があります。昔から継続的な収入が一番なやり方なんです。電気代・ガス代・水道料金の『基本料金』。止まったら生活が成り立たなくなるので、致し方ないのですが、使っていなくても支払う料金です。
様々な所で使用されている『年会費』。一度も利用していなくても掛かってきます。ローン会社やクレジット会社が勧める『リボ払い』。そりゃあ長~~く支払い続けてほしいですからね。
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今日から実践できる人生の成功法則『損して得取れ』
『税金』だって、そりゃそうですよ。この税金によって、地方も国も運営されているんですから。ただ毎月決まった金額が入ってくるとはいえ、この国は無駄遣いしすぎじゃない。しかも色んな所から取り過ぎでしょ。ねぇ。
他にもまだまだありますよ。定期的に継続したお金を手に入れているものが。ちょっと考えてみてください。サブスクもその一種なんですよ。ただそれだけの話しです。
要は『使うなら賢く使わないと』という事です。自分を変えたい人に必要なのは、ちょっとした勇気です。
まとめ
個人的には新しいビジネスモデルだとしても、これ以上サブスクは増えないでほしいですけどね。だって考えない人間が増えそうで怖いですよ。ホントに。
「こっちの方がお得だ。」とか「損しちゃうから入ろう。」なんて考えで、サブスクをするのはちょっと安易です。自分にとって必要なものだけを、賢く使ってほしいと私は思います。
気づいたら毎月毎月とんでもない金額を支払っていた、なんて事にならないようにしてくださいね。そんな事になったら本当に恐怖ですよ。
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幸せな人生を送れないのは自分の嘘が原因である
最後にここまで読んでくれたあなたにちょっとしたヒントを。例えば日本中の人に素晴らしいサービスをしたとしましょう。
その対価が全員から毎月10円振り込まれたとしたら、月収10億円ですよ。凄くないですか。今の所そんなサービスないですし、何をすれば全員から10円貰えるか分からないですけどね。(笑)
要は『安価・定額・継続』がビジネスの鉄則なわけです。今後も様々なサブスクが出てくるでしょう。くれぐれも騙されない様に気をつけてくださいね。
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