あなたは依存症を『いそんしょう』と読みますか?それとも『いぞんしょう』と濁って読みますか?
そしてあなたは、何かに依存していませんか?
依存症は、あなたにとって決して無関係ではないはずです。私と一緒に考えていきましょう。
依存症の読み方
どうですか?依存は『いそん』と濁らない読み方ですか?『いぞん』と濁る読み方ですか?そもそも『存』には『そん・ぞん』のどちらの読み方も存在(そんざい)しますよね。
それぞれの意味は、『そん』の読み方の定義は“ある”や“生きている”などの時に使われるとされています。例えば『存亡(そんぼう)』や『存続(そんぞく)』などです。
一方で『ぞん』と濁音としての定義は“持っている”や“思う・考える”時に使われるのです。例えば『保存(ほぞん)』や『温存(おんぞん)』、『一存(いちぞん)』や『所存(しょぞん)』などが挙げられます。
これらの定義を踏まえると、依存は『いそん』というのが正しいのではないでしょうか。だってより(依り)掛かって生きているのですから・・・。
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幸せな人生を送れないのは自分の嘘が原因である
ですが2010年にNHKが、20代から60代の一般の人を対象に行った調査では、『いぞん』が全体の92%で、『いそん』が6%だったのです。これによりNHKでは、2014年から『依存』を『いぞん』と読む事に決めました。
元々『いそんしょう』だった読み方を、大衆の浸透率で『いぞんしょう』に統一するなんてのは、凄い決断だったでしょうね。良いか悪いかは置いておいて、両方存在しても良かったんじゃないかな~とは個人的には思います。
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今日から実践できる人生の成功法則『損して得取れ』
但しこれも個人的ですが、私は『いぞんしょう』として書いています。何故かと言うと『いそんしょう』って、しっくりこないですし、力が抜けませんか。
だっていつの間にか『秋田犬(あきたけん』『柴犬(しばけん』も『あきたいぬ』『しばいぬ』って変わっていましたし・・・。しかも『とさいぬ』って、ちょっと弱々しくないですかね?(※あくまでも個人の見解です。)
だからあなたの読み方は自由です。『いそんしょう』でも『いぞんしょう』でも構いませんよ。(笑)
依存症とは
依存症とは、ある特定の物や行為に対して本人はやめたいと思っていてもやめられない状態の事です。程よくという事が出来ずに、心や身体を傷つけたり、健康面・金銭的に不自由になってしまいます。
依存症になってしまうと、睡眠や食事といった生活リズムを崩しやすくなります。また体調を壊して、社会生活をまともに送れなくなったりします。物や他の人に当たったり、嘘を付くようになったり、家族や友人との不仲、金遣いが荒くなったりと周囲の人達へも影響が出てきます。
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依存症の問題は、依存症であると診断するには専門的な知識が必要なので、本人が依存症だと気づきにくい事です。また本人が診断されたとしても中々認めようとはしません。
治療には専門家や医師の指導、家族や友人達の協力が必要不可欠です。一人で解決しようとしても、無理だと考えておいた方が良いでしょう。本人の意思や決意では決して改善しません。依存症は病気なのです。
深刻な状況に陥って、取り返しのつかない状況になる前に、専門家の診断と治療をおすすめします。
依存症の種類
依存症の種類には大きく分けて三種類あると言われています。
依存の対象が『物』(物質依存症)
物への依存は、例えば食べ物や飲み物、薬物など体内への摂取を目的としています。これは依存物質を体内へ摂り入れて、得られる快楽や精神安定を求めているのです。
さらに以前の量や回数では満足出来なくなり、使用量や回数が増えていく傾向にあります。(増えない場合もあります。)自分でコントロールする事が難しく、使い続けなければ自分を抑えられなくなってしまいます。
代表的な薬物だけではなく、タバコやお酒・コーヒーなどの、嗜好品と呼ばれる生活を豊かにするための物も対象になってきます。
などがあります。
依存の対象が『人』(対人依存症)
こちらの記事『人間関係を上手に進める本当の意味での対等とは?』でも書かせて頂きましたが、対等な人間関係が出来ない人がいます。
相手におんぶにだっこで、寄り掛かり、時には支配しようとする。こういった考えの人は、人に依存していると言えるでしょう。
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友達との繋がりや人間関係に疲れたら取るべき行動
認めてほしい、責任をとってほしい、自信がない、構ってほしいなどが特徴として見られます。こういった人達を『対人依存症』と言います。
対人依存症の例
DV(ドメスティック・バイオレンス)
虐待
子離れ・親離れ出来ない
主従関係
恋愛対象をコロコロ変える
または複数人と同時に付き合う
共依存
などがあります。
依存の対象が『行為』(プロセス依存症)
これは対象が物や人ではなく、特定の行為やその過程に、必要以上にのめり込んでしまう依存症です。
他のストレスが原因や、現実逃避としても見られてしまいがちです。ほとんどの場合、結果に固執しているのではなく、行為そのものをする事に依存をしている状態です。
自分ではダメだと判っているので、大抵終わった後に後悔が待ち受けています。
プロセス依存症の例
ギャンブル
取り引き
買い物
ゲーム
インターネット
スマートフォン
性交渉
万引き・窃盗
自傷行為
などがあります。
依存症になりやすい人とは
結論から言うと、依存症は誰にでも起こりうるという事です。「私だけは大丈夫。」「私は依存しない。」と思っている人でも注意が必要です。
もしかしたら既に依存症かもしれません。何故なら依存症は『否認の病』と言われているからです。
自分が依存症であると、決して認めようとはしません。自分を正当化して問題を直視しないのです。「依存症になるのは、意思が弱い奴だけだろ。」と、自分には無関係だと思っている人ほど陥りやすいのです。
人は誰でも、日頃の不満や顔のかゆみ、肌トラブルはストレスからきているのを解消する目的や、憂さ晴らしや嫌な事を避けたり忘れる為に、ある行動に移します。
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サブスクの恐怖に気づかずにいつまで騙されるのですか
それは人によって様々で、ショッピングだったり、お酒だったり、ギャンブルだったりします。それ自体は何も問題がありません。
ですが本人が、やってはいけないと判っていても、周囲の人がどれだけ止めても、今日はほどほどにしようと考えていても、自分の意思ではどうする事も出来ない。それが依存症なのです。
自分の意思では制御出来ない。自分で自分をコントロール出来なくなってしまう。そんな恐ろしい病気なんです。
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なので
・大切な家族との時間を、割いてまで行ってしまう。
・睡眠時間を削ってまでやってしまう。
・お金がないのに、借金をしてまでやってしまう。
・学校や会社を休みがちになる。
・恋人や友人、または家族に嘘をつくようになる。
・何度も後悔をするけど、ついついやってしまう。
・終いには問題が大きくなってしまい、本人だけではなく周りの人達を巻き込んでいくのです。
依存症は、ある特定の人『寂しい人』『意思の弱い人』『根性のない人』『ネガティブな人』『自信のない人』がなるのではありません。
誰にでもなる可能性の病気なんです。
原因は脳?
2018年7月に『統合型リゾート整備推進法案(IR実施法)』、通称『カジノ法案』が成立しました。
現時点では、遊技とされている『パチンコ』、公営ギャンブルとされている『競馬』や『競艇』ですが、この機会ですので、ギャンブル依存症を例に話しを進めていこうと思います。
元力士が、ギャンブル依存症で数億円もの負債を抱えたり、大企業の元会長が会社の資金数百億円を、ギャンブルで不正流用したりなど、依存症の問題の大きさが理解してもらえるでしょう。
最初の頃は楽しさや気持ちよさで、ギャンブルをやっていたのでしょう。次第に緊張と快感が、強く脳へ刺激するようになります。心拍数が上がり、発汗してハラハラ・ドキドキと、身体的な特徴も大きく表れます。
日常の生活では得られない興奮と快感を再度味わいたいと、どんどんのめり込んでいきます。ギャンブルをしていない時には、ギャンブルの事ばかりを考えて、他の事が手につかなくなってしまいます。
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どんなに負けていても賭けている事で、脳内ではドーパミンという快楽ホルモンが大量に分泌されます。ドーパミンは『意欲』『快楽』を司る神経伝達物質です。一般の生活でも利用されている大切な神経伝達物質ですが、少なすぎても多すぎても問題なんです。
ドーパミンが少ないと、ストレスを感じている状態です。大量に分泌されたドーパミンも、通常でしたらある程度の時間で終息していきます。
しかし短い間隔で、大量のドーパミンが分泌されると、脳内の神経細胞間のシナプスに留まるようになってしまいます。そうすると高揚感が持続するようになるのです。
今までの神経細胞間では、ドーパミンが伝達されなくなるので、別ルートで前頭前野に送られる様になります。すると前頭前野は「え?こんなもん?もっともっと!」と、要求をしてくるのです。
本人が意識していなくても「あの時の快感・感覚をもっと得たい。」と、状況が悪化していきます。
すなわち脳のシステムが、新たに書き換えられてしまうのです。こうなってからでは、修復は非常に困難なものとなってしまいます。
海外からの観光客を呼び込むためのカジノ法案が、ギャンブル依存症を多く生まない事を願うばかりです。
対策として
覚せい剤などの薬物依存症の人の話しによると、「一度得たあの快感や感覚をやめるのは容易ではないが、出来ないわけではない。」とおっしゃっています。しかし「やめる事は出来ても、やめ続けるのは難しい。」とも言っています。
どういう事かというと、「今日もやらなかった。今日もやらなかった。」という毎日毎日が闘いなのだそうです。この闘いは死ぬまで続いていくでしょう。
依存症の自覚がある場合には、専門の医療機関や保健所、精神保健福祉センターやリハビリ施設に相談するのが最適です。専門家からの指導により、回復に向かうようにしましょう。
自覚症状がない場合は、聞く耳を持とうとはしないでしょう。友人や家族など、周りの人達のサポートが必要になってきます。どんなに心配をして、説得をしたとしても「俺は大丈夫だ。自分の事は自分が一番分かっている。」と、本人が認めないからです。
こちらの思いとは反対に、逆ギレをしてきたり、暴力を振るってきたりするかもしれません。そうならないために、周りの人達が相談に行くのも一つの解決策だと考えます。
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自分を変えたい人に必要なのは、ちょっとした勇気です。
どちらにしても決して恥ずかしい事ではなく、依存症は病気なんです。一人もしくは家族で問題を抱え込まないで、適切な対応をとるようにしましょう。
やってはいけないのは、当事者を責めたり怒ったりする事です。それがストレスとなり、余計に依存症が悪化するケースもあります。
また、他の物や人に依存する可能性もなくはないんです。なので本人を追い詰めるような事は、絶対にやめてくださいね。
まとめ
『依存症の原因とは脳の問題?その種類と対策を考える』を見てきました。
まとめとして
まとめ
依存症には様々な種類がある。
特定の人がかかるのではなく、誰にでも起こる病気である。
依存症だと自覚をするのは難しい。
依存症の原因は脳にある。
専門家に相談して、適切なアドバイスを得る。
依存症は回復する。
と、いう事です。
最後に依存症かどうかを判断する設問があります。実際に出来るかどうか試してみてください。もし無理でしたら、あなたは依存症の可能性があります。いくら認めなくてもね。
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今日から実践できる人生の成功法則『損して得取れ』
あなたは○○を一週間やめる事が出来ますか?
○○に入る言葉はご自分で当てはめてください。お酒ですか。買い物ですか。ゲームですか。スマホですか。あなたは、一週間やめられますか?
ちなみに私は大好きなお酒を一週間やめてみました。4日目、5日目はしんどかったですが、無事に一週間やめ続ける事が出来ました。(笑)
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