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生活編

人生に迷った時に見た目で判断するのは正しい行動なのか

 

 人生は選択の連続です。交友関係・交際相手・結婚相手を始めとして、進路や仕事・就職という大切な人生の岐路も、もちろんあります。また「今日の晩ごはん何にしようかな・・・。」という日常の細かいこともあります。

 

 この様な選択の場面で、あなたはどの道を選びますか?またその道を選んだ理由はなんですか?選ぶ時に迷いましたか?

 

 要するに『何を基準で選んだのか』ということです。それでは早速いってみましょう。

 

迷った時の選択肢

 

 

 人生の岐路や選択の時に、よく使われるのが右に行くか、左に行くかの道で表現されますよね。山や森の様に木々が立ち並び、今にもウサギさんが出てきそうな、童話の世界に迷い込んだかの様なあれです。左に行けば身体的には楽だけど、面白くなく低収入。右に行けば疲れるけど、楽しくて高収入などです。

 

 この様に大抵は二択、多くても三択で表されます。でもちょっと考えてみてください。なぜ選択肢はそんなにも少ないのでしょうか。自分で選択肢を狭めたのでしょうか。あなたが沢山ある選択の中から二つや三つに絞ったのか、もしくは他の人がその選択肢を用意したのか・・・。

 

 もう三十年以上も前の話しですが、中学校の教師は地域で最低の公立高校を勧めてきました。また滑り止めとして、私立高校の入試も受けろと言ってきたのです。確かに勉強が出来なかった私は、教師の言う通りだなぁと鵜呑みにしたのです。別に恨んでもいませんし、文句一つありません。その先生には感謝しかないですよ。

 

 しかしある中学教師の暴露話を聞いた時には、ちょっとショックを受けました。それは『中学卒業で浪人を出したくないから、実力よりも下のほぼほぼ安全な高校を受験させる』というものです。

 

 全部の中学ではないでしょうが、そういった考えで進路を決定するのでしょう。分からなくはありません。言い方は悪いですが、自社工場(中学校)で製造された缶詰を、コンビニやスーパー(高校)に無事に出荷したいですからね。

 

教育の重要性を改めて見直すことで誇れる日本を構築しよう

 

 この話しは中学校だけの事ではありません。「この食材がダイエットに良い」とか「お買い得セール」、「流行の商品」や「おすすめの方法」など多く存在しているのです。こっちの蜜はあ~ま~いぞ。って具合に・・・。全く別の話しに取られるかもしれませんが、選択肢の絞り込みという点では一緒なんですよ。

 

 これを『より迷わせないための善意』という人もいます。本当にそうでしょうか。選択肢を絞り込む側が、何らかの得をするからじゃないですかね。マイナスを回避するのも得に繋がります。数十人も浪人を出した中学校の評判は必然的に悪くなりますよ。なのでそういった印象を持たれない様に『安全・安心』の策を講じるのです。

 

権威性が判断の基準に

 

権威性を表すきちっとしたスーツ姿

 

 多くの人は権威性に弱いものです。街の個人でやっている病院の待合室や診察室を見てください。資格認定証や専門医資格証が額縁に入って飾られています。また医学博士号や表彰状などを飾っている医師もいます。何をそんなに飾る必要があるのかと思うほど、大抵の医師は飾っているのです。それは患者さんが権威性に弱いせいでもあるからです。

 

 認定証や表彰状が飾ってあると「わ~この先生は、凄い先生なんだ。」と勝手に感心するのです。そこには実際の実力など何も分からないのに、深層心理では凄いんだろうと思い込むふしがあるんです。

 

 中にはセミナーに参加しただけで得られるものもあるのですから、飾られているもので判断するのは大きな間違いなんですよ。しかしどうも人間というのは、この『権威性』に弱い。

 

成功するための条件や共通点を知って自分に活かそう

 

 新発売の化粧品やシャンプーなどでは、綺麗な女優さん達が起用されています。同じ物を使えば自分も綺麗になれるだろうと、錯覚させられているだけなのに。その女優さん達は、それで綺麗になったわけではないんですよ。だって新発売なわけですから

 

 でも女優さん達を起用する事で商品は売れる様になるわけです。女優さん達には高いギャランティーが支払われます。テレビのCMなどですと広告費は驚く金額です。当然それら掛かった費用は商品代金に上乗せされるのです。

 

 消費者は印象操作をされて、高額な商品を買わされていくのです。同じ様に綺麗にはなれないのに・・・。今までの商品とさほど変わらないのに・・・。それを選んでいるのは、あなたです。しかし選択肢を用意したのは、『あなた』ですか?『企業側』ですか?

 

 

 数年前に鍼灸師を目指している学生と話しをした事があります。私と出会った時の彼は19歳でした。その人は鍼灸師の受験資格を得るために、専門学校に入っていたのです。で、専門学校の話しを聞いてちょっとビックリした事があります。私は、高校を卒業した同世代くらいの人ばかりのクラスだと思っていたのですが、実際は違いました。

 

 クラスの6割以上が、かなり年上の人だと言うのです。30代~40代の人もいて、多いのが50代と60代だと言います。脱サラをした人や定年を迎えた人が、次の仕事として鍼灸師を目指しているのだそうです。何故かというと年配の人の方が開業をした時に、「他の所で何年もやっていたのだろう。」「腕が良さそう。」とお客さんが多く集まるからだと言います。

 

 ただ単に歳をとっているだけなのに、達者だと思われるのです。年齢だけで勝手に権威性がついてしまうのです。

 

見た目で判断する人

 

見た目を手に持ったボードで隠している

 

 人を見た目で判断しちゃいけないな~と改めて認識した謎』でも書かせてもらった、制服をだらしなく着る中学生の話しです。本当に人を見た目で判断しちゃいけないなと、再認識しました。でも見た目で判断する人は、まだまだいます。本当にそれが正しい事なのでしょうか。

 

 あなたは人生という大平原に立っているとします。見渡す限り地平線しか見えません。東西南北も分からない状況です。どっちの方向に歩き出せば良いのか、さっぱり分からず迷っています。このままここにいても仕方がないので、動こうとした時に四人の男が突如表れます。

 

 一人は白衣を着た人、一人は六法全書を持った人、一人はパイロットシャツを着て制帽を被った人、最後の一人は何の変哲もないただのおじさんです。あなたはどっちの方向に行けば街にたどり着き、生きる事が出来るのかを四人に問いました。

 

 白衣を着た人は「私は人の生死に携わる仕事をしています。あなたが生きるためだったら教えます。」と右の方向を指差します。

 すると六法全書を持った人が「私は法律に基づき正しい仕事をしています。あなたが進むべき道は左です。」と左の方向を指しました。

 さらにパイロットシャツを着た人は「私は先程まで空から、この場所を見ていました。街に一番近いのは、こっちです。」と後ろを指します。

 そしてただのおじさんは「私は何の肩書もありません。でも進むべき道は・・・」と前を指したのです。

 

 この様に四人が別々の方向を指で示しています。実際に行ってみなければ正解は分かりません。選ぶのはあなた自身です。おそらく医師か弁護士、パイロットの意見を聞くでしょう。ただのおじさんの話しなど、信用性に乏しいですもんね。先程の権威性とも通じていますが、多くの人は見た目で判断しているのです。

 

サブスクの恐怖に気づかずにいつまで騙されるのですか

 

 それが間違っているとは言いませんが、必ずしも正しいかというと考えものです。国家試験に合格したからといって、嘘をつかないとは限りません。六法全書を持っているからといって、人を騙さないとは限りません。パイロットシャツを着ているからといって、本物だとは限らないのです。

 

 あなたは見た目で判断していないですか?私の様なただのおじさんの言う事も信じられないでしょうけどね。(笑)

 

後悔しないためには

 

絶望と後悔を表現する男性の顔

 

 大人の言う事を聞くからダメな人間になる本当の話しの様に、大人は都合が悪くなると改ざんをしたり、隠したりします。争いでの勝者が歴史書を書いていきます。たとえ相手の言い分が正しかったとしても、そんな事は関係ないのです。自分達の地位や名声などの保身に走り、内容を正しく伝えないようにするんです。

 

 服装や所持品、肩書や勲章で「この人の言っていることは正しい。」と、鵜呑みにしないでほしいと願っています。必ずしも正しいとは限らないですし、見極める力を養わなければいけないのです。

 日々とめどもなく溢れている情報の渦の中で、真実を見つけて追い求めていくのは至難の業です。小学一年生が『ラマヌジャンのタウ関数』を理解するのが出来ないように、怠惰な生活を送っていた人が翌日にエベレスト登頂が出来ないように、情報に対する選別や思考の成長、鍛えることが必要なんです。それがあなた自身の人生を豊かにすることに繋がっていきます。

 

 

 生きていく上で欠かすことの出来ない『言葉』ですが、人に勇気を与えたり、希望を与えたり、称賛したりと良い使い方をする一方で、悪口や陰口、愚痴や誹謗中傷の様に悪い使い方をする人もいます。言葉は単なる道具なんです。肯定的で善意に満ちた使い方もすれば武器にもなってしまいます。要は使う人次第なんです。

 

 非常に難しいのですが、優しい言葉を使う人だからといって、正しい人だとも言い切れません。甘い言葉・優しい言葉で近づいてきて、あなたの得になると言ってきますが、自分の利益しか考えていない事もしばしばあるからです。魔王は満面の笑みで天使の格好をしている時もあるのです。『世界は逆さまだった衝撃の真実』をほとんどの人は知らないのです。

 

 目に見えるもの、耳に聞こえるものが全てではありません。肝心なのは『見えないもの』『聞こえないもの』にあるのです。しかし大多数の人は目や耳に頼りがちです。だから間違った道に進んでしまう危険性があるのです。そしてその選択を間違っていたと認めたくないがために、「これで良かった。」と、自分で慰めることになります。

 

 後悔しないためには、あなた自身が自分で鍛えなければいけないのです。他の誰かのせいではなく、全てあなた自身の努力と成長にかかっているのです。その事を決して忘れないでくださいね。

まとめ

 

大きな赤いクエスチョンマークと傘を刺す男性のシルエット

 

 人生に迷った時の選択として、見た目で判断するのが正しい事なのかを検証してきました。あなたの前に表れた選択肢は、あなた自身が絞り込んだものなのか、第三者が絞り込んだものなのか。まずはそこから考える事が大事です。

 

 また人間というものは権威性に非常に弱いという事です。本当の実力よりも職業や肩書を優先してしまうのです。そしてそれらの人の言うことは「正しい」と勝手に思い込んでしまう傾向にあるのです。

 

 さらに見た目で判断をする人が非常に多いということです。最後に後悔しない重要なことは、あなた自身の成長であるということです。

 

 この世には、私達の知らない事がまだまだ沢山あります。そして誤った情報も大量に存在しているのです。そんな嘘と間違いだらけの世界で、あなたはどう生きていきますか?

 

 

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