知識不足や認識の甘さは、恐ろしい事になりかねません。もっと多くの人は食物アレルギーの事を知るべきです。アレルギーに関して認知が低いのが現状です。
アナフィラキシーショックは、本当に命に関わる重大な事ですので、しっかりと理解してもらいたいものですね。
※この記事は2017年5月に投稿していますが、2020年5月に追記・改稿をしています。
知らない事は恐ろしい
つい先日の事です。友人の子供(3歳)が通っている保育園での出来事。給食で出されたメニューの中に、その子のアレルギー反応が出る食材が入っていたそうです。
きちんと事前に申請して『アレルギー反応が出る食材なので、食べさせない様に。』と、言っているにもかかわらず、無理に食べさせたんだそうです。
子供さんは「それは食べられない」と拒否したそうなんですが、無理に食べさせた先生は「残さず食べよう週間だから、頑張って食べよう」と言ったとの事。
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アトピーは乾燥とアレルギーが大きく関わっている
ちなみに、その食材はキウイでした。私もキウイアレルギーです。
友人は「キウイアレルギーがあるから食事に出さない様に。」「無理に食べさせない様に。」と保育園側には、ちゃんと言っていたはずなのに、何故その事を知らない先生がいるのでしょうか。知らなかっただけなのでしょうか。
子供は、食べた直後から体調不良を起こしました。すぐに近くの病院に搬送されたそうなんですが、幸い命に別状は無かったそうです。
しかしまた同じような事があったら、今度は死ぬかもしれないと言われたそうです。その子の母親は、保育園側の過失を強く非難するとともに、刑事告訴するか検討している!と憤慨していましたね。
この様に一歩間違えたら、相手を死に至らしめてしまう可能性がある食物アレルギーです。アレルギーを持つ人、またアレルギーを持つ子供の親御さんは、細心の注意を払う必要があります。また、それに関わる(かかわる)人も細心の注意が必要なんです。
しかし現実には、今回の先生同様に『アレルギーを持っていない人』には、その危機感を持てない人が多いのも事実です。知識としては知っているが、“大した事は無いだろう”と認識が甘くなってしまう傾向(けいこう)があります。
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日本酒のお風呂に入ってアトピーが劇的に軽減しました
アレルギーは先天的?後天的?
そもそも食物アレルギーになってしまう経緯は、生まれつきの場合もあります。
また何らかの原因で腸内に傷が付いていて、その傷にアレルギー反応の出やすい食材が接触したり、成分が傷から体内に入ってしまうと、身体の免疫細胞が過剰に反応して、その食材に対してアレルギー症状を発症する様になる事もあります。後天的(こうてんてき)なアレルギーの発症も数少なくありません。
他にも、卵アレルギーと言う症状もあります。これは、3歳未満の子供に多く現れる症状として知られています。しかし赤ちゃんアトピーから成人アトピーへの体験談でも分かる思います。成人しても卵アレルギーの人はいるのです。
なぜ幼少の頃に多い症状なのかというと、消化器官が未発達な状態なので、高たんぱくの卵の消化が上手く出来ないからです。一説では、これが卵アレルギー症状の原因とされています。
早めに受診して適切な処置をすることにより、その後多くのお子さんが年齢を重ねるとともに、克服しているケースが多いのも事実です。卵アレルギーと診断されても、慌てずに対処していって欲しいですね。
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アトピーとダニの関係は知らないと恐い本当の話
しかしおっさんになった現在の私も卵アレルギーです。ご存知の様に私は、アラフィフです。(笑)この様に数は少ないですが、年配の方にも、幼少の頃に多く発症するアレルギーを持っている人もいます。
『卵アレルギーは、大人になったら治る』と言われて過ごしてきましたが、一向に治りませんでした。むしろ食物アレルギーは増える一方です。ただ卵は陽性反応が出ているとはいえ、さほど影響はありません。
しかし、今回のお子さんの様に『命にかかわる事例』があるのも事実です。私も食べ物によって、反応が激しいのもあります。それが少量でも入っていたら、大変な事になります。
『作ってくれた人』『調理してくれた人』のために“残さず食べよう”というのも分かりますが、アレルギーの怖さも分かってほしいものです。
まとめ
食物アレルギーは怖いものです。命にかかわる事があるからです。また食物アレルギーに限った事ではありません。アレルギー全般が脅威(きょうい)です。
『アレルギーの食品表示問題で注意するのは原材料名?』でも書いた様に、一見しただけでは分からない商品も販売されているのです。親御さんやご本人が自炊をして、アレルギーを排除するのも難しい時代なんです。ましてや外食となると何が入っているか分からないので、怖くて食べられません。
花粉症程度だと、認識している人も少なくありません。『目が痒い』『鼻水が出る』その程度で考えられているんですよね。本当に怖いことです。
少しでも多くの方が、アレルギーに対して充分な知識を持ってほしい。それなりの対応をとってほしいと願っています。
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