個人情報の流出・漏洩(ろうえい)が問題視されています。最近では一度も訪れた事のない海外で、クレジットカードが不正に使用されたり、暗号通貨・仮想通貨が流出したりとニュースでも取り上げられていますね。
また自身の不注意によりUSBメモリやノートパソコンの紛失や盗難。カフェなどのFree Wi-Fiの使用により情報を抜き取られていたりします。またまた日本年金機構で個人情報など記録媒体を紛失した問題発生しています。
個人情報は流出・漏洩してからでは遅いのです。事前準備で対策・保護をしっかりとしていきましょう。
誤解されている個人情報
よく耳にする個人情報ですが、あなたはきちんと理解していますか?大抵の人は『住所・電話番号・氏名・生年月日』だと思っています。ですがこれは間違いなのです。
引用元:e-Gov
上記の個人情報の保護に関する法律、第二条に記されているように、『氏名、生年月日その他の記述等・・・』とあります。なので個人情報=氏名、生年月日と勘違いする人が多いのです。
確かに住所・電話番号・氏名・生年月日も含まれていますが、重要なのは『当該(とうがい)情報』という部分です。
この当該とは、『関係のあるもの・当てはまる事柄』という意味です。ですから第二条における『当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等・・・』というのは、『特定の個人に関係する様々な情報』という事になるのです。
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例えば出身校であったり、何浪しただとか、転職を何回しているだとかも含まれるのです。またレンタルビデオ店での借りた作品や、いつどこで何を購入したかなども含まれているのです。
つまりこれら全ての情報が、個人情報になるという事になります。
色々なお店で利用をしてポイントが加算されたり、そのポイントで値引きがされたりする有名なカードがあります。あなたもご存知ですよね。そのカードの規約には『提携先へ情報を提供します』と、しっかりと明記されているのです。
あなたがカードを使用した情報は様々な企業へと送られます。そのカードを契約する際に同意をしていますので、法律違反にもあたりません。実は自ら進んで、個人情報を流出させている可能性もあるのです。
一、ヒューマンエラー
意外と軽視されがちですが、ヒューマンエラー(人為的ミス)が個人情報流出の被害として多く報告されています。例えばメールの送信先を間違えて、関係のない第三者へ送信してしまったケースです。
この場合は送った本人ではなく、送信先の個人情報が第三者へ漏れてしまうという事です。添付された書類など見積額や納品書で、他所とは違う金額が記載されている場合には、裁判などに発展する事例もあるくらいです。
また本来の送信先であった会社にも、迷惑が掛かってしまいます。メールの送信では、宛先など二度三度と確認をする事が大切です。
さらにメールの受信にも注意が必要です。送信元が知っているアドレスだといって、考えなしにURLをクリックするのは危険です。偽のサイトへ誘導して、クレジットカード情報やキャッシュカードの暗証番号を盗む事件が、数多く報告されているのです。
近年では送信元のアドレスを、大手企業のアドレスに変換させて表示させるという詐欺メールも出てきています。受信をしたこちらには○○.comなどと見える様に細工をして、実際の送信元のアドレスとは全くの別物なのです。
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ですが見慣れたアドレスであったり、メールソフトが同じアドレスだと認識した場合には、登録した名称で表示される事もあるのです。なので知っているアドレスからのメールだからといって、安心してはいけません。
詐欺グループは手を変え品を変え、より巧妙に仕組んで攻撃をしてきます。偽サイトも本物そっくりに作ってくるのです。URLがちょっとおかしかったり、ドメインの最後が見慣れないものだったりしたら、クリックをしてはいけません。ドメインとは?あなたの疑問にお答えします。
安全なのはGoogleやYahooなどから検索をして、操作をするようにしましょう。
二、紛失や盗難
現代社会では、会社だけでなく自宅に仕事を持ち帰る人も多いでしょう。しかし紛失や盗難には充分に注意をしなければいけません。
大切なデータの入ったUSBメモリやノートパソコンは、出来るだけ社外に持ち出さない様にしたいものです。紛失や盗難で、顧客の個人情報が漏洩した事例も多く存在しているのです。大切なデータを復旧したいと考えているあなた「ちょっと待って」。
どうしても社外に持ち出さなければいけない場合には、クラウドに保存するのが良いでしょう。出来れば会社の外に、データを持ち出さないのが最善の策だと思います。
紛失や盗難は、会社員に限った事ではありません。あなたがお使いのスマホにも、大切な情報が多く存在しています。余談ですが、ながらスマホは絶対にやめてくださいね。詳しくは『歩きスマホは迷惑で事故を起こす危険性!対策を考える!!』からどうぞ。
友人の連絡先や自分の連絡先、写真から住所を特定される可能性もあります。またスマホのメモに暗証番号を記載している人もいるでしょう。
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メールやLINE、SNSなどでのなりすましをされたり、暴言を吐かれたりして人間関係の悪化に繋がる危険性もあります。
おサイフケータイやスマホ決済も人気なので、不要な買い物をされてしまうかもしれません。さらにブラウザにIDとパスワードが記憶されていると、住所の特定、購入履歴、高額商品の購入など甚大な被害が想定されるのです。
それほど日頃から使用しているスマホには、大切なデータが豊富に入っているのです。
対策としては、落とさない・無くさない・盗られないのはもちろんですが、不要なデータは自宅のパソコンやクラウドに保存をして、スマホには入れない。また暗証番号やパスワードは、メモに残さない。ブラウザにIDとパスワードを記憶しないのがベストです。
事前準備で被害を最小限に留める事が出来ますよ。
三、OSのアップデート
普段使用しているパソコンやスマホ、iPhoneなどはOSという機能で稼働をしているんです。OSとは『オペレーティング・システム(Operating System)』の略です。
これは我々が当たり前だと思っている事をやってくれるプログラムなんです。どういう事かというと、メールの文字を打ち込んだり、マウスでポインターが動いたり、画面を触ってアプリが起動したりと多くの事をしてくれています。
パソコンやスマホがしていると思われがちですが、実はこのOSという機能がそれぞれを動かしているのです。
つまりハード(パソコン本体やスマホ本体)とソフト(アプリなど)を連携させて、上手に動かしてくれているんですね。
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これは悪意のある人達が進化しているのと同様に、OSも日々進化しています。パソコンでもスマホでもiPhoneでも『アップデートのお知らせ』がくると思います。
これをアップデートせずに放っておくと、外部からの攻撃に対して弱くなってしまいます。この脆弱性(ぜいじゃくせい)を回避するには、OSのアップデートは欠かせないのです。
アプリのアップデートも同様です。常に最新の状態にしておく事で、個人情報の流出を未然に防ぐ様にしましょう。
四、フリーWi-Fiを使用しない
地下鉄を始め公共の場所、カフェなどの飲食店でも使用する事が可能なフリーWi-Fiです。データ制限を気にせずに使用出来ると大人気ですが、・・・ちょっと待って!気をつけないといけませんよ。
フリーWi-Fiは、無料で誰でも利用する事が可能です。きちんと暗号化されたWi-Fiスポットであれば問題ないのですが、中には危険なフリーWi-Fiも存在しているのです。
悪意のある人が、本物そっくりに作っている場合もあり、見極めるのがどんどん難しくなっているのです。
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危険なフリーWi-Fiを使用すると、通信内容をのぞき見されたり、遠隔操作をされたり、データを盗まれる事があるのです。普段からWi-Fiの自動接続機能を使っている人は、知らないうちに危険なフリーWi-Fiに接続される可能性も高く注意が必要です。
安全かどうか不明な時は、フリーWi-Fiに接続するのはやめましょう。目先のデータ制限を気にするあまりに、驚くほどの被害をこうむる可能性がある事を知っておきましょう。
『ただより高いものはない』なのです。
五、セキュリティソフトの導入
OSのアップデートをしておけば万全かというと、そんな事はありません。前述した通り悪意のある人達やグループもそうですが、ネットの世界にはウイルスが多数存在しています。また、その数は年々増え続けているのです。
なのでセキュリティソフトを導入しておけば安心です。セキュリティソフトを入れたからといって、100%安全かというとそんな事はないのですが、備えあれば憂いなしです。
ESETというセキュリティソフトは、未知のウイルスに対する検出力が高いのです。例えばメールにあるURLをクリックしてしまい、危険なサイトだと検知した場合には、そのサイトを開かない様になっています。なので安心感は高いのです。
何故かというと、世界中のユーザーから情報収集をして疑わしいサイトだと判断したら、機械学習機能を用いて解析しているからです。そしてすぐに反映をするのです。しかもウイルス検出率が業界NO.1です。
動作も軽く顧客満足度調査(2019-2020)が、セキュリティ対策製品部門で第1位を獲得しています。しかも7年連続の1位獲得なのです。
そしてWindows、Mac、Androidなど様々なOSに対応しているのも特徴の一つです。
個人情報流出の対策・保護として、ESETというセキュリティソフトを検討してみるのも選択肢の一つでしょう。
まとめ
『個人情報が流出する前に5つの対策でしっかり保護しよう』として書いてきました。多くの人が勘違いしている個人情報の事を知ってもらい、ヒューマンエラーへの注意を促しました。
さらに大切なデータは持ち運びをするのではなく、自宅などに保存をしてもらい、紛失や盗難に注意をする事。
フリーWi-Fiには接続しない。OSのアップデートとセキュリティソフトの導入の大切さをお伝えしてきました。
サブスクの恐怖に気づかずにいつまで騙されるのですか
会社などの組織では、個人情報の流出・漏洩は莫大な損害賠償が発生します。また個人でも甚大な被害が予想されます。
何事も過ぎてからでは遅いのです。「やっておけば良かった」などの『後悔先に立たず』なのです。充分に注意してくださいね。
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